校長と引率教諭を略式起訴=小6天窓転落死−東京地検(時事通信)

 東京都杉並区の区立杉並第十小学校で2008年、同小6年中村京誠君=当時(12)=が3階屋上の天窓から転落死した事故で、東京地検は30日、業務上過失致死罪で、同校の宮山延敬校長(56)と、児童を引率していた塩田弥生教諭(51)を略式起訴した。
 地検は、両者の過失が競合して事故が起きたと判断した。略式起訴とした理由については「同種事案を検討した結果」と説明した。
 起訴状によると、宮山校長は、屋上で授業をする際には、児童を天窓に近づかせないよう同校の教諭を指導監督する義務を怠ったとされる。
 塩田教諭は、屋上での授業の際、児童が天窓に近づかないよう注意したり、制止したりする義務を怠ったとされる。 

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予備費で追加経済対策策定へ=学校耐震化などに2兆円−政府(時事通信)

 政府は26日、2010年度予算に盛り込んだ予備費など2兆円を活用した追加経済対策の検討に入った。菅直人副総理兼財務相が閣議後の記者会見で「予備費はもともと経済活性化のためなので、具体化を進めていきたい」と表明した。学校の耐震化や介護施設の充実などに使う案が浮上している。
 追加対策に充てるのは経済危機対応・地域活性化予備費(1兆円)と非特定国庫債務負担行為(同)の計2兆円。同日発表された2月の消費者物価指数が12カ月連続のマイナスとなったことから、菅財務相は「デフレ脱却に向けてさらなる努力が必要だ」と強調した。 

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「鳩山政権に怒り」「基地は戦争生む」=ホワイトビーチ案反対で集会−沖縄・うるま(時事通信)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として、政府が米軍ホワイトビーチ(同県うるま市)がある勝連半島沖合を検討していることに対し、基地受け入れに反対する同市民らは25日、集会を開き、「政権に怒りを覚える」「基地は戦争を生む」などと抗議の声を上げた。
 大会には、約650人(主催者発表)が参加。
島袋俊夫うるま市長は公務で不参加だったが、「勝連沖埋め立て案は、市の巨大軍事都市化につながりかねず、到底容認できない」などとするメッセージを寄せた。 

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神奈川県不正経理、電動自転車・トナーなど購入(読売新聞)

 神奈川県の不正経理問題で、架空発注で業者にプールした預け金などで、電動自転車や腰痛の人用のイス、私物プリンターのトナーを購入していたことが17日、県の調査でわかった。

 県は、いずれも業務に必要だったとしている。

 県会計局などによると、電動自転車は2008年9月、税務課が預け金から約122万円を使って16台(1台約7万6000円)購入し、16の県税事務所に1台ずつ配った。「滞納している税の督促のため、企業回りなどに使っている」(税務課)という。

 腰痛の人用のいすは06年12月、当時の政策課が名目以外の物品を納入させる「差し替え」で、腰痛持ちの職員のために1台(3万6330円)購入。「業務に支障が出るほど腰痛が悪化し、やむを得なかった」(政策総務課)という。

 トナー(約2万1000円)は、県立武道館(横浜市港北区)に勤務していた男性職員が03年11月、事務所に置いていた私物のプリンターに使うため、差し替えで購入。県教委は「業務用に利用した」としている。

 一方、県議会の主要4会派は、不正経理の再発防止策について、調査・提案する特別委員会を設置する方針を決めた。24日の本会議に設置案を提出し、可決される見通し。

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 15日午前11時10分ごろ、京都市伏見区向島大黒の宇治川左岸河川敷で、野焼きの炎が燃え広がり、約1時間半後鎮火するまでに下草など約8ヘクタールが焼けた。人的被害はなかった。火災の煙で視界が妨げられ、国道1号が伏見区と久御山町間で約3キロにわたり約1時間、通行止めとなった。

 京都市消防局や国土交通省淀川河川事務所によると、京都市の男性が許可を得て、伝統工芸に使うヨシを刈った跡に点火したところ火勢が強まった。

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 社民党の重野安正、国民新党の自見庄三郎両幹事長は15日、国会内で民主党の高嶋良充筆頭副幹事長に、連立与党間の政策調整システムを確立するよう申し入れた。政府への政策決定一元化を掲げる民主党に対し、社国両党内に「(両党の)意見が十分反映されていない」との不満が高まっているのを受けた要請だが、高嶋氏は「役員会で報告する」と引き取るにとどめた。

 社国両党は、政策責任者レベルの会合や、幹事長級会談の定例化などを求めた。また、子ども手当法案や高校無償化法案で、民主党が社国両党を飛び越えて公明党との修正協議に踏み切ったことに関し、重野氏は「連立の意思一致をした上で野党と協議するのが順序だ」とけん制した。【西田進一郎】

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「被害者の恐怖や痛みを味わい死んでほしい」涙声で極刑を求める証人(産経新聞)

 【法廷ライブ 秋葉原殺傷 第4回公判】(4)

 《検察官に問われ、悲惨な事件への思いを口にし始めた被害者のCさん。しばらくすると、声を詰まらせ始めた。途切れ途切れになるCさんの声。とうとうCさんの声が止まり、一時的に法廷内には沈黙が続く。弁護人席前の長いすに座った加藤智大被告(27)は、背中を丸め、証人と目を合わせないように下を向いている》

 検察官「今、目頭を押さえているのですか」

 証人「大丈夫です」

 《傍聴席からは、遮蔽(しゃへい)用のカーテンで囲われてみえないが、Cさんは涙声で鼻水をすすったようだ。この事件で、Aさんと川口隆裕さん=当時(19)=の友人2人を失った当時の状況を思いだし、感情が抑えきれなくなったようだ》

 証人「こういうことはもう起こらないでほしいと思います」

 《思いを絞り出すように話すCさんの姿を見て、村山浩昭裁判長も口を真一文字に結び、厳しい表情を見せる。加藤被告は、おもむろに黒いペンを手に取ると、机に置かれた紙にメモをとり、指で鼻をかいた》

 検察官「今回、証人の話を聞いたとき、『Aさんと川口さんに会いたい』といっていましたね?」

 証人「はい。A君とは同じ大学で帰り道も同じだったので、プライベートや飼っているペットの話もしてもらいました。夏休みの旅行の計画も立てていたので、旅行にも行きたいです」

 検察官「川口さんと会えたら何がしたいですか」

 証人「対戦ゲームをやり合えたら、決着をつけたいです」

 《Cさんの声は消え入りそうになっている》

 検察官「被告から手紙が来ましたね?」

 証人「はい」

 検察官「読みましたか」

 証人「はい」

 検察官「どう思いましたか」

 証人「反省の意をくみ取ろうと思って読んだわけでもなく、なんでこんな事件が起きたか少しでもわかるかと思って読んだのですが、わかりませんでした」

 検察官「被告人に対してどんな気持ちですか」

 証人「死刑は絶対だと思います。誰でもよかったというのは許せないし、死刑だとしてもA君や川口君が味わった恐怖や痛みを味わって死んでいってほしいと思います」

 《Cさんの偽らざる憤りの気持ちを引き出したところで、検察側は質問を終えた。加藤被告はここでも、ペンを手にとってメモを始めた。続いて弁護側の質問に移り、女性弁護人が立ち上がって、その場で質問を始めた》

 弁護人「交差点の真ん中あたりでトラックに気づいたといっていましたが、どんな風に走っていましたか」

 証人「蛇行していたような記憶があります。自分がみたときは、自分たちからみてこういうコースを…」

 《言葉で説明するのが難しいようで、Cさんは、蛇行して走っていたとするトラックについて、身ぶり手ぶりを使って説明しているようだ》

 裁判長「右にふくらむような感じということですか」

 証人「蛇行していたみたいな…」

 裁判長「トラックも外側にふくらむような様子があったということですか」

 証人「はい」

 弁護人「トラックが走ってきたときにエンジン音がしたということでしたが、どんな音でしたか」

 証人「ゴーっというかドーっというか…」

 弁護人「交差点の中にいた人が声を発したことはありましたか」

 証人「記憶にありません」

 弁護人「あなたが前に飛ぶような感じで逃げたということでしたが、トラックがあなたのどの部分に当たりましたか」

 証人「右の腰の部分です」

 弁護人「トラックは、あなたとBさんとどちらが先にぶつかりましたか」

 証人「B君です」

 弁護人「『ナイフを持っている人がいる』という声が聞こえたといっていましたが、ナイフを持った人を見ましたか」

 証人「見ていません」

 弁護人「先ほど、被告の手紙を読んだとのことでしたが、あなた自身で想像して、どうしてこんな事件を起こしてしまったと思いますか」

 証人「特にないです」

 《Cさんは少し考えた上で、素っ気ない返答を返した。続いて、男性弁護人が立ち上がった》

 弁護人「あなたの後ろをトラックがすぎたときに、友達がはねられた音は聞きましたか」

 証人「聞いた記憶がありません」

 弁護人「そのあと、トラックはどう動いていましたか」

 証人「覚えていません」

 弁護人「(被告人に)やっぱり反省してほしい思いはありますか」

 証人「まあ、どちらかといえばそうかもしれませんが、反省したからそれで何になるっていうと…」

 弁護人「なぜ事件を犯したのかを知りたい気持ちは変わっていませんか」

 証人「まあ、経緯というかなぜ事件を起こしてしまったのかということをですね」

 《弁護側は、簡潔に反対尋問を終えた。村山裁判長が「他にございますか」と尋ねる。検察官、弁護人とも、頭を左右に振った》

 裁判長「それでは、終わりました。証人、お疲れ様でした。証人に退廷してもらいますので、壁を…」

 《退廷の順路を見えなくするため、白い蛇腹の仕切りが引き延ばされた。準備の間、村山裁判長は、Cさんが法廷で書き込みを行った図面や写真を、調書に添付することについて、検察官と弁護人に確認を求めた》

 裁判長「では証人、お疲れさまでした」

 《Cさんが退廷し、仕切りが取り外された。加藤被告は右手にペンを握りしめたままうつむき、身じろぎもしない》

 裁判長「このあとも証拠調べを予定していますが、休廷を入れたいと思います。午後3時に再開して、次の方の調書を調べて、尋問を行います」

 《裁判長が休廷を告げると、傍聴人も一斉に立ち上がった。加藤被告も立ち上がり、腰縄と手錠をはめられる。うつむき加減のまま、傍聴席に一礼。そのまま退廷していった》

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 鳩山首相は6日午後、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題が5月末までに決着しない場合、退陣を求める声が自民党から出ていることに関連し、「一つ一つの政策の実現に向けては覚悟を持って臨む。当たり前の話だ」と語った。

 首相は退陣するかどうかは明言しなかったが、退陣要求を受けて「覚悟」を示したことで、5月末までに決着しなければ窮地に追い込まれることになりそうだ。

 この問題では、自民党の大島幹事長が6日午前、那覇市での党沖縄県連大会で、「移設先と沖縄県民、米国の了解を得る三つの方程式を解くのはかなり困難だ。それを作ってきたのは鳩山政権だ。だから、(解決)できなかったら即刻退陣してもらおう」と述べ、5月末までに決着しなかった場合の退陣を求めた。

 これを受け、首相は視察先の東京都大田区で記者団に、「その覚悟があるか」と問われ、「国民への約束を守るために全力を尽くすのが新政権の基本的な方針だ。以前の内閣では、公約は守らなくても大したことはないと言った。そういう政治が国民に鉄槌(てっつい)を食らわされた」と5月決着に全力を尽くす姿勢を強調したうえで、「覚悟を持って臨む」と語った。

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【秋葉原17人殺傷 第4回】(6)

 《引き続き、検察官は加藤智大被告にナイフで刺され、下半身に重い障害が残った被害者、Hさんの供述調書を読み上げる。検察官の太い声が法廷に響きわたる中、加藤被告は固い表情のまま聞き入っている》

  [図解]秋葉原駅前、事件当日の動きは…

 検察官「(犯人の行動は)自分勝手で自己中心的で腹が立って許せません。とりあえず、仕事があって家があって、それなりの生活ができて、明日食べるのに困るようなことはなかったのに、どうして自分だけ不遇だと思ったのか」

 「私は今も下半身がまひしています。犯人に殺された方を思うと、命を奪われなくてよかったと思います。当たり前なのに、生きていてよかったと思います」

 「なるべくプラス思考でいこうと思っています。犯人を憎んで、私が嘆けば体が回復するのなら、私は憎み、嘆きます。しかし…」

 《「犯人のことを考え、憎むのは無駄でしかない」。Hさんはそう繰り返した。加藤被告は背中を丸めたまま、うつむき加減で聞き入っている。表情にほとんど変化はみられない》

 検察官「私はもし、(身体が)良くなったとしても犯人がいるような世の中では、一生気持ちが安らぐことはありません」

 「私が何も言わなくても犯人はもちろん死刑になると思います。ならないとおかしいと思います。そうでなければ、同じような事件が起き、私のような目に遭う人が増えるだけです」

 《Hさんの供述調書は、厳刑を望む言葉で締めくくられていた》

 裁判長「それでは、引き続いて証人尋問を行います。入廷の準備をお願いします。被告は(座っている)位置をずらして…」

 《法廷に入るHさんが傍聴席から見えないよう、遮蔽(しゃへい)措置の準備をうながす村山浩昭裁判長。着席する位置を少しずらすよう促すと、加藤被告はうなずきながら立ち上がり、座る位置をずらした》

 裁判長「椅子(いす)におかけください。それでは証人に少しお尋ねすることになりました。まず宣誓の文を読み上げてください」

 証人「はい。良心に従って真実を述べ…」

 《宣誓文を読み上げるHさん。事件の被害に遭い、身体に重い障害を負っている》

 裁判長「この裁判では、あなたを『Hさん』とお呼びしております。身体の関係など、不都合なことがあればいつでもおっしゃってください。それでは…」

 《男性の検察官が立ち上がり、証人尋問を始める》

 検察官「よくお越しくださいました。今日はどのように裁判所にいらしたのですか」

 証人「電車に乗るのが無理なので。検察の方に車で連れてきてもらいました」

 検察官「電車では、どのような不都合があるのですか」

 証人「身体が不自由なので、満員電車に乗ることはできません。また、常にオムツをしているので、蒸れたり、においを気にすると、乗ることができません」

 検察官「先ほど入廷されるところを見ていると、足を引きずって、つえを使っていらっしゃるようでしたが。お体は…」

 証人「下半身、左足なのですが、足首が動きません。歩くときダランとなってしまうので装具をつける必要があります。触ったときの感覚はなく、しびれた状態です。また右足のひざから下、お尻全体、前の方にもしびれがあります」

 検察官「それは、事件で負ったけがが原因ですか」

 証人「そうです」

 検察官「長時間座ると、辛いですか」

 証人「何かに集中していると紛れることもあるのですが…。急にしびれが来たりすることがあります」

 検察官「左足の方がよくないのですか」

 証人「脊髄(せきずい)の一部が切れて。左足首が動かず、感覚がありません」

 検察官「右足も良くないのですか」

 証人「右足も最近骨折して入院していました」

 検察官「骨折したのはなぜですか」

 証人「昨年末、自宅で足が引っかかってしまいました。足の付け根、腰の所を骨折しました」

 《公判前、地裁からは車いすを使っているという説明があったHさん。傍聴席からは見えないが、入廷時にはつえを使っていたようだ。加藤被告は遮蔽のカーテン越しに、うつむいたまま。手をひざにつき、表情に変化はない》

 検察官「昨年末は車いすを使っていましたか」

 証人「使っていません。いわゆるT字のつえを使っていました」

 検察官「つえがないと、歩行は辛いですか」

 証人「外出するときに辛いです」

 検察官「事件当日のことを聞いていきたいと思います。目撃の状況と被害の状況についてです。事件を見た状況は覚えていますか」

 証人「はい。覚えています」

 検察官「あなたは現場の交差点を横断していましたね」

 証人「はい」

 検察官「中央通りはすでに歩行者天国になっていましたか」

 証人「はい。なっていました…」

 《ゆっくりとした口調でHさんへの質問を続ける検察官。加藤被告は表情を変えずに、耳を傾けていた》

=(7)に続く

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(4)「被害者の恐怖や痛みを味わい死んでほしい」涙声で極刑を求める証人
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野口聡一さんがおもしろ実験 「宇宙でも物理法則にのっとった」(産経新聞)

 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の野口聡一さん(44)が6日、余暇の時間を利用しての「おもしろ宇宙実験」を行い、公募で選ばれた3種類の物理実験を行った。終了後、野口さんは「宇宙でもすべての動きが物理の法則にのっとっている」と話した。

 野口さんは普段着姿で日本実験棟「きぼう」の船内実験室に登場。地上と交信しながら、無重力で宙に浮いたハンマーを回転させて重心の位置を調べるなどした。

 また、約45リットル入りの水タンクをひもで引っ張る「作用反作用の法則」の実験では、ひもを引くたびに野口さんが水タンクへと引き寄せられた。野口さんは「地上ではずっと引っ張りたくなるが、宇宙でやると引くたびに体が(水タンクの方へ)加速していく」と話した。

 映像は8日にも宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページで公開されるほか、小中学校などでの理科教材用に加工し、希望者に配布するという。

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